台風の思いで

速度が遅いうえになんとＵターンして再び沖縄を暴風域に巻き込んだ台風6号

停電が4日も続き、久しぶりにローソクの灯りで嵐の夜を過ごしました。

携帯の充電も切れそうなんで、とくにすることもなくローソクの灯りだけのうす暗い部屋でなん

となんくぼんやりしていると、小学校の頃の台風の日のことを思い出しました。

ずいぶん昔の話ですが、私は小学校5年生の頃から高校卒業まで新聞配達をしていました。

そう私は「新聞少年」でした、今では新聞配達はすっかり大人の仕事になってしまい

「新聞少年」なんて言葉も聞かなくなってしまいましたが、あの頃は新聞配達は

子どもたちの仕事でした。

朝の4時半から5時には起きて街灯もほとんどない真っ暗な街を子どもたちは一生懸命でした

ほとんどの子どもたちは自分の小遣い稼ぎというよりは家計のために新聞配達をしていました

そんなある日のこと、台風接近でトラブルがあったのか、取次店に新聞が届くのがいつもよりだ

いぶ遅くなりました。遅れを取り戻そうといつもより一生懸命配達していました、

また、私は自分の通っていた小学校にも新聞を配達していましたが、

いつもより配達がおくれているので、

今日は台風で学校がやすみにならないかなぁ～なんて思いながら配達をしていましたが、

でも、台風はそれてしまったようでした。

だんだん学校に近づくにつれて、みんなカバンを持って登校していましたが

自分だけが新聞を抱えて学校に向かっているのがちょっぴり恥ずかしかった

そして、学校に新聞を届けるとおんなの先生がやさしい笑顔で

「こがちくん、今日は学校よ頑張ってね」って声をかけてくれた。

なんだか嬉しかった

自分はなんて答えたか憶えていないけれど

照れ笑いしなが「うん」と答えたと思う。

台風の季節がやってくるといつもこのことを思い出す。

小学生・・・・よく頑張ったよ！

今の時代子どもが働くことはなかなか厳しいけれど

子どもだって家計のため、自分のために仕事をしてお金を稼ぐ

働くってことが、何かの、そして、誰かのためになるってことを体験できるといいけどね