木で作ったり木で作られたモノを使うって環境に良さそうだけど、使い方によっては環境に負担をかけることもあります。
ところで、みなさんはウッドマイレージって言葉を聞いたことありますか?
なんか耳慣れないことばですよね、
1. ウッドマイレージとは
簡単に言うと、ウッド(木材)のマイレージ(輸送距離)のことで
ようするに、木材が運ばれてくるときに移動した距離のことです
フードマイレージって言葉がありますがそれを木材におきかえて適用した言葉です。
木材を製造するときに消費されるエネルギーってのは
どこの国や地域で製造してもそんな大きな差はないけれど・・・・・
運ばれてくる距離によって、消費されるエネルギー量にとても大きな差が出てきます。
せっかく二酸化炭素を吸収し酸素を排出している木材たちですが、遠くから運ばれて来れば、輸送エネルギー量の消費が大きくそれだけCO2の排出量も多くなってしまいます。
2. おきなわの木を使おう
ようするに・・・・・
遠いところから運ばれてくる木材を使うってことは
環境問題や地球温暖化とも関係があります。
ってことは・・・・
沖縄の木を使ったおうちに住んで
沖縄の木でつくられた家具を使ったほうがいいかも♬
そうだね・・・・って言いたいけれど
残念ながら・・・・・
沖縄の森林からはそんなにたくさんの木材は供給できない
でも、おうちは無理だけど・・・・
沖縄の木を使って
家具や工芸品や日用雑貨などを製作することは可能だ
地球の裏側から運ばれてくる木材を使用するよりも
出来る限りマイレージの小さい木材やで作る
それに近ければ近いほど・・・
作る人も、使う人も、かかわった人間の息づかいや思いを感じることができる
そして、もうひとつ大事なことは、今ある木材はどこから来たものでも
できるだけ長く使うことだと思います。
3. 座卓製作
昨年友人から、「今度自宅を新築するので、和室に置く座卓を製作して欲しいと」依頼がありました。
もちろん私に脳出血後の後遺症があることも承知で私に製作して欲しいと依頼してくれました。
まさに、息づかいや思いを感じ取ることが出来る距離からの依頼でした。
そこで、使う人の顔を思い浮かべながら、一生懸命製作させてもらいました。
材はもちろんおきなわのクスノキを使いました。
サイズは900㎜×1600㎜で厚みが50㎜もあり、かなり重厚感があります。
一見すると一枚板に見えますが、実は板を2枚接ぎ合せて製作しています。
4. 最後に
今回の座卓の製作ですが、時間はかかるのは仕方ないですが、クオリティーは脳出血前とほぼ変わらない出来だったと思います。もちろん重量があるので移動したり裏返したりするときは人手が必要ですが、それ以外はほとんど自力で作業を進めました。
脳卒中を発症して、最初の頃は歩くどころか立つことさえ出来ませんでしたし、また退院したころは入院中と実際の生活ギャップに苦しみ、上手く機能しない体に戸惑い不安と絶望の日々でした、でもでもやっとここまで出来るようになりました。
よく頑張った「体」そして、毎日頑張っている体に「ありがとうカラダ」とお礼を言ってあげようと思いました。
笑顔のドヤ顔です↑
ここまで来れたのも、私の息づかいや思いに寄り添って製作を依頼してくださった方々のおかげです。
心にも環境にも良いそんな距離感で暮らしを完結させることも大事なことかも知れませんね。
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