木のお話し、「1/fゆらぎ」

今日は、「1/fゆらぎ」について書きたいと思います。

っとその前に沖縄の県木である琉球松について少しふれておきます。

琉球松は沖縄県の県木にも選ばれていて、沖縄県に広く分布している常緑針葉樹で木目の美しい樹木で、どんな土質にも比較的よく育ち、20~30年で伐採できるため、沖縄県の重要な造林樹種である。

私たち木工関係者の間では、琉球松は日本で一番木目が美しいには木だとも言っています。もちろん私たちの間で言っていることなんで、「ほんとに日本一美しいですか?」なんて突っ込まないでくださいね(笑)

そんな木目の美しさを活かして地球のかけらでも椅子やテーブル、カッティングボードなどを製作しています。

とくに、カッティングボードや子ども椅子は好評で、いまでも作れる範囲で製作しています。

「カッティングボードづくり」のワークショップも行っていて、仕上げに蜜蝋を塗りますがその時に琉球松の木目がより際立ってきて、みなさんその木目の美しさに感激します。

ところで、琉球松に限らず人は木目の美しさに惹かれそこに優しさや安らぎを感じるようです。その理由のひとつに「1/fゆらぎ」の存在があるようです。

1/fゆらぎとは

ろうそくの炎のゆれ、波の打ち寄せる感覚や、雨音など いずれも一定のようでいて、実は予測できない不規則なゆらぎのことで、「規則的」なものと「不規則」なものが調和した状態を「1/fゆらぎ」といいます。

木目も同じ間隔で並んでいるようだけど、実は不規則で同じ木目はありません、その不規則なゆらぎに人は安らぎを感じるのだと思います。

例えばメトロノームのように人工的にすっと同じ間隔で音を刻んでいると、単調でその規則正しい刻みに安らぎを感じることはありませんが、ろうそくの炎や焚火を見ていると安らぐのもこの1/fゆらぎの効果だと思います。

そして、私が廃材や古材に魅力を感じるのもこの「1/fゆらぎ」効果なのかもしれません、雨風にさらされたて傷んだり、長い年月で変化した表情は人工的ではなくて、似ているようで同じものはありません、それが魅力でもありその木だけが持っている価値だと思います。

これは、現在建築中の廃材を使ったトイレの壁です↓

ペンキを塗られた廃材ですが、サンドペーパーで磨くと木目が綺麗に顔を出してくれます。

きっとトイレに中で安らぎを感じてくれるはず♬

今回は木目の1/fゆらぎについて書きましたが、私たちに周りには心をリラックスしてくれる1/fゆらぎがまだまだあります。機会を見つけてまた書いてみたいと思います。

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