ボールペンを自給する

ちょっと前のことですが、以前私が引きこもりの若者たちの居場所づくりのリノベーションに関ったのですが、その時の若者たちが開拓地の応援に来てくれました。そのお礼にギンネムの生木の小枝を使って世界にひとつだけのボールペンづくりを体験してもらいました。

小枝をのこぎりで好みの長さに切ってドリルでボールペンの芯を入れるための穴をあけて、小刀又はカッターナイフで鉛筆を削る要領で削って行きます。

最初は普段あまり使うことのないノコギリやドリルに戸惑っていましたが、すぐに慣れて暑さも忘れるくらいみんなで楽しそうに作業してくれてそれぞれに世界にひとつだけのボールペンが出来上がりました♬

ところで、ギンネムの生木を使ったのには、理由があります、ひとつは、すっかり沖縄の風景に馴染んでしまっているギンネムですが、実は外来種でしかも世界の侵略的外来種ワースト100のひとつにと言われています。痩せた土地でも非常に繁殖力が強く、他の植物の成長を阻害する成分を持つているため、その土地固有の植物が駆逐されてしまう問題がギンネムにはあります!そんなことに知ってほしくてギンネムを使っています。

また、生木を使う理由は、生木は軟らかく、初心者でも加工がしやすいことと木材は材木屋さんから買うのではなく、身近にある木を切った、だから何か作ってみようかなんていう気軽な感覚で作れるし、生木のみずみずしさとボールペンを使いながら、木が乾燥して手に馴染んでいく過程を知ってほしいためです。

木に触れて、そして、モノづくりの楽しさを通して、より多くの学びや気づきがあるといいな♬

っといことで、「地球のかけら」では、材木屋さんから買うだけではなく身近にある生木や廃材や流木などを使って必要最小限の道具で暮らしに必要な様々なモノを作る自給自足的な木工の世界も広げて行ければと思います。

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